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天神の滝
静岡市葵区平野
落 差 | 歩行時間 | 難易度 | 地図 | 備 考 |
50m | 0:25 | 3 | M 国 | かなり感動しました。 |
安倍川支流黒部沢右俣左岸に掛かる滝で、地図上に掲載されてはいますが案内どころか途中しっかりした道すらなく、実際に見た人はあまりいないと言われている幻の滝です。 画像ではこの滝の素晴らしさが全然表現出来ませんが、落差50m程あり上段と下段は全く趣の違う落ち方をしており、かつ狭い空間で見上げると相当迫力のある滝で(特に上段は、画像で見るよりも遥かに落差感があります。)、今まで私が訪問した滝の中でも屈指の感動を覚えた滝です。 アクセスは、県道29号線を安倍川沿いに進み、平野橋少し手前の大河内郵便局の少し先の右側に「民宿にしむら」の看板のある所を右折し、道なりに進みそのまま林道平野線に入りさらにしばらく進むと、黒部沢に掛かる橋があり橋の左右に車1台程停められるスペースがあるのでそこに駐車し、橋の右側(黒部沢左岸)の作業道へと進みます。(ちなみに橋の左側でここから分かれる左俣の数十メートル先に黒部沢大滝がありますが、冬季以外は木々に埋もれてここからは上下の堰堤は見えますが、滝はほとんど見えません。) なお、この作業道はワサビ田等の作業道ですので、ワサビ田の方等の車が駐車していて停められない時は場合によっては諦める必要もあります。この先はあくまで私有地を通らせていただく感じですので、駐車も含めて大人の対応をお願い致します。 左岸作業道をしばらく進むと沢床を進むような感じの場所に出ますが、適当に進んで行くとやがてラックモノレール沿いの山道に入ります。(山道に入りしばらく進むと、岩盤の小川を渡る場所があり、ここは滑りやすいですので充分注意して下さい。)しばらく進むと左下にワサビ田が見えてきますがそのまま直進し、さらに進むとラックモノレールは右上に進路を変える場所がありますが、ここでモノレールと別れてやや左方向に進む作業道を進むとやがてワサビ田が現れますのでワサビ田沿いに進むとやがて黒部沢に降りて道が無くなります。 ここで黒部沢を渡渉します。(余程水量が多い時以外は石伝いにうまく渡れば濡れずに済む確率が高いですが、充分注意して下さい。) ここからしばらくは道がありませんが、渡ったあたりにある支沢の左岸を進むのが一番楽だと思います。支沢の左岸をしばらく登ると、やがて上部に石と廃棄されたトタンがあり多少道の跡がありますのでこの石を廻りこんだあたりから上に登っていくとすぐに竹林となり、さらに右上に登るとヒノキ林になり、このあたりにワサビ田の跡が現れますので、ワサビ田沿いにやや上に登りながら横に進むと朽ちた作業小屋があらわれます。(かつてこのワサビ田が現役だった頃は全域にわたって道があったのでしょう。) この対岸あたりに2段の滝が見えますが、これは無名滝で天神の滝ではありません。作業小屋からは小屋をはさんで上下に作業道がありますが、下の道は細い崖沿いの道で少々危険なので、上の道を進んだ方が無難です。(天神の滝前で同じ場所に出ます。) ここをしばらく進むとじきに対岸に天神の滝が見えてきます。 このあたりにもワサビ田跡があり、沢に向かって階段状の石組がありますが、いかにも脆そうでこれを降りるのは少々危険なので、少し先の降りられそうな所を適当に降りた方が安全です。 ルートさえわかってしまえばそれほど難しい事はありませんが、右岸渡渉後は道がない所を進んだり、すべりやすかったり滝付近は崖沿いの細い作業道を進んだりと、それなりの危険を伴いますので充分注意して下さい。(最低でも軽登山靴で!) また、夏季等は蛭が出没する事、このあたりも熊の生息圏ですのでそれなりの準備をして訪問するようにして下さい。 先にも書きましたが、道中は私有地となっています。汚したり、ワサビ田に入ったりといったような行為は絶対しないようにお願いします。 なお、黒部沢に掛かる橋よりもさらに林道を登ったカーブミラーのあるカーブの所から今は使われていないラックモノレール沿いにもアクセス出来るようですが、距離はこちらの方が短いものの、全域に渡って道らしい道はなくすべりやすいようですので、渡渉まではしっかり道がある黒部沢の橋からのルートの方が無難なようです。(こちらのルートを通っても結局橋からのルートで来て右岸に渡渉後の支沢の右岸に出るので、大きな石を回りこむ所からはどちらもルートは同じようです。)※2012.12.31現在、こちらのルートは大崩落により通行不可。橋からのルートである現役のものもある黒部沢左岸の山葵田とは違い、既に全て使われていない黒部沢右岸の山葵田へのルートで(もちろんモノレールも)、修復は見込めないので多分二度と不可。 滝前の空間は狭く、APS-Cの18mm(35mm換算で27mm程度)のレンズでギリギリの為、超広角レンズをお持ちでしたら持って行く事をお勧めします。 また、支沢に掛かる滝で普段はあまり水量が多くはないのである程度まとまった雨後の訪問がお勧めですが、あまり水量が多いと本流の渡渉や、右岸支流を登るのが困難になる場合があるので注意が必要です。 さらに欲を言えば綺麗に陽があたりにくい滝なので、撮影には曇りの日の訪問が良いでしょう。 なお、地図上では天神滝の表記となっていますが、地元では古くから天神の滝と呼んでいるそうなので当サイトにおきましても天神の滝の表記に変更しました。 |
2012.12.31
超広角10mm(APS-C)での撮影です。
2012.12.31
2012.2.8
2012.2.8
2012.2.8
2012.2.8
2011.10.10
2011.10.10
2011.10.10
2011.10.10
2011.10.10
2011.10.10
2011.10.10
2011.4.18